初盆は故人が亡くなってから初めて迎えるお盆の事を指し、地域によって新盆などと呼び方は変わってきます。お盆というのは亡くなった方が年に一度家族の元に帰ってくる日という風に認識されています。故人の供養をするもので大切な行事の一つです。
特に初盆は亡くなってから初めて迎えるお盆ということで、通常行われるお盆の供養よりも親族や親しくしていた友人を呼んだり、念入りに供養や行事が行われるものです。
具体的に何をするかというと、住職を呼んで供養をしてもらい、参列者の焼香やその後にお墓参り、精進料理などでもてなすということをするのが最近では一般的ですね。
親族側と遺族側ではちがう?初盆におすすめのお供え物
初盆のお供え物は基本的に2つあります。
遺族側が用意する仏壇前にお供えする物と親族や訪問者側が香典の代わりや香典と一緒に持参しお供えする物があります。
遺族側はまず新盆提灯を用意します。こちらは身内の方が用意する物で使用後は庭で焚き上げだり寺で燃やしたりでしたが、最近はお焚き上げとして少しだけ燃やして、あとは新聞紙などで包んで処分してしまうようです。
次に仏壇前にお供えするものですが、仏壇用の砂糖菓子や仏花、果物など仏壇周辺が寂しくないように遺族側で用意しましょう。親族側はこれでなければならないなどとはっきりとルールがあるわけではありません。
基本的には何を持参してもいいのですが、定番は五供とよばれるものになります。
これらをベースに考えて持参すれば問題ないでしょう。ただ、五つ全てを持っていくのは難しいので香典と一緒に果物とお花、線香やお菓子などを贈る事が多いです。
通常のお盆は香典はなしでも大丈夫ですが、初盆は特別なので葬儀の時同様、香典を持参するのが基本的なマナーとされています。
お供えもの
お供えものの中でも選ばれることが多い定番ものは、果物やお菓子の詰め合わせです。
果物は日持ちしないものが多いのと皮を剥く手間がかかってしまったりと最近ではどちかというと日持ちしやすいお菓子が選ばれる方が多いです。
お菓子もしばらく仏壇前にお供えする事も踏まえて個包装のものを用意するのがいいでしょう。多く集まった親族の方々にも手軽に配れたりできるのでメリットが多いです。果物も見栄えはとてもいいのでおくっても心配する必要はないです。
遺族の好みに合わせて選ぶのが一番いいですね。また集まる人数が少ない場合が前もってわかっていたら、お菓子などは余ってしまったりするので、その場合はお花を贈る事をおすすめします。お花も一般的にはトゲがあるものや、香りの強いもの、つる性のものはふさわしくないとされています。
しかし最近では故人が好きだった花を贈る事もよくあるようです。お花屋さんでアレンジして頂く事もできるのでお願いをしてみてもいいかもしれないですね。
またお線香も五供の一つですが、お線香は一箱の中に入っている本数が多いのと遺族側がだいたい用意しているものなので、多く消費するのに困ってしまうものになる場合があります。遺族側が喜ぶものとしての疑問もありますのでできれば他のものを持参した方がいいでしょう。
初盆のお供え物の相場・時期・飾り方など
初盆のお供えものにも悩みますが一番悩むのは金額の面ではないでしょうか。
選ぶものによってある程度の金額は決まってきます。値段が高ければ高いほど良いというものではありません。遺族側はお供えものをもらった場合、だいたい半額から3分の1程度の返礼品を贈るのが一般的なマナーなのであまり高価なものを贈ってしまうと遺族側の負担が大きくなってしまうので、その辺りも注意しましょう。
具体的なお供えものの金額は亡くなった人との親交の深さや、関係性、地域などに応じて変わってきます。一般的には3000円から10000円とかなり差がありますがこれは香典とお供えものを一緒に贈る場合や、どちらか片方だけを贈る場合とで差が開く為です。
香典と一緒に贈る場合はお供え物の金額を抑えても大丈夫ですが、お供え物だけの場合はそれなりのものを贈るようにしましょう。
故人との関係が近ければ近いほど金額は上がっていくので注意しましょう。お供えものを贈る時期ですが、一般的なお盆は8月13日から15日頃という認識が多いと思いますが、
正確には15日前後です。
地域によってはもっと早い時期にお盆の行事を行うところもありますので注意しましょう。実際にお供えものを渡すのは15日前後で訪れた日が一般的です。訪問してからまず仏壇に手を合わせてお焼香を上げます。それからお供えものを渡すようにしましょう。
お供えものですが、親族側は基本的にはお渡しするだけですが、遺族側はもらったら盆棚の一番手前に置くというのが基本です。各宗派や地域で変わってくるので気を付けましょう。
まとめ
初盆は故人が初めて家に帰ってくる大切な行事です。早めに準備や行動をして最低限のマナーを守れるようにできるといいですね。